■ 仰木・里山 地蔵プロジェクト <2002夏の活動> 報告
 
里山環境の残る仰木地域のフィールドワークを通じ、この地に数多く点在するお地蔵さまの記録地図を作ろうと2年程前から始まった「地蔵プロジェクト」は、この夏、地元の伝統行事である地蔵盆や夏まつりに参加させていただきました。地元の協力を得ながら、様々な独自のイベントを開催。地域との相互理解を深めることができました。
 
8月初旬から、御好意でお借りすることのできた地元の一軒家にてメンバーの合宿を開始。<写真01>
 合宿初日には、本プロジェクトの発起人でもある写真家の今森光彦氏にも来ていただき、地元の方も招いて、プロジェクトの説明会を兼ねてレクチャーをしていただきました。<写真02/03>

 合宿は、地蔵盆の終わる8月下旬まで約3週間という長期に渡り、日夜イベント準備に励みました。<写真04>
 この家は仰木で最も大きい小椋神社の参道に面していて、地域の中心部に位置しているということもあり、期間中、毎日のように地元の方が野菜や西瓜の差し入れを持ってきて下さったり、子供たちが遊びに来てイベントのひとつであるランタン作りを手伝ってくれたりしました。

 8月18日(土)には、地域のシンボル的な施設である仰木太鼓会館周辺にて、連合自治会主催の夏まつりがありました。すぐ隣の仰木幼稚園のお遊戯室をお借りして開催した「手作りランタン・ワークショップ」には、予想を遥かに上回り、子供・父兄をあわせ約100人もの参加者の方が集まってくれました。
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 また、太鼓会館内にブースを設け、「お地蔵さま研究所」と銘打って、プロジェクトの研究成果や、現在製作中の仰木の立体地図などを展示発表しました。
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 その他、地元の各団体による模擬店に混じって、桃ゼリーのお店も出店。
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 この日の模様はケーブルテレビにも取材され、地蔵盆を前に、仰木の皆さんにプロジェクトの存在を大いにアピールすることができました。

 
写真01:プロジェクトの本部となった一軒家


写真02:合宿初日の今森氏レクチャー


写真03:地元の方にも集まっていただきました


写真04:日夜続くランタン作り

写真05:夏祭りでのワークショップ

写真06:立体地図の解説をする学生

写真07:桃ゼリーのお店。300個を完売

写真11:ランタン点灯

 その約1週間後、8月23日(金)がいよいよ地蔵盆当日。仰木は4つの字に分かれており、地蔵盆も、23日/24日それぞれに、各地域で別々の催しが行われます。23日にあるのは、辻ヶ下という字の仰木で最も大きい延命地蔵堂を中心にした盛大な地蔵盆です。地蔵プロジェクトは、地蔵盆のプロローグともなるように、会場内にスクリーンを設置し、お地蔵さまにまつわるお話を紙芝居化したスライドショーを披露しました。また、地蔵盆と言えば恒例の、子供達に配るお菓子の袋の中に、仰木中のお地蔵さまを撮影し作ったオリジナルの「地蔵カード」をしのばせたり、ビンゴゲームの景品として、「地蔵カード」の全種類セットをプレゼントしたりもしました。そして、日が落ちて薄暗くなってきた頃、いよいよ手作りランタンの点灯です。地蔵盆の行われている辻ヶ下のあたりから小椋神社、そして野仏がたくさんおられる柱(はしや)の集落までの約600メートルの道を、約300個のランタンで灯しました。夏まつりで子供たちに作ってもらったランタンは小椋神社の鳥居の前に集め、記念品の「地蔵カード」とともに返却。地蔵盆の終わる夜9時頃には、辻ヶ下に集っていた人たちも帰りがてらにランタンの道に繰り出し、幻想的な風景を楽しんでくれました。
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写真08:ランタンで灯す地蔵銀座プロジェクト
写真09:ランタンの設置風景
写真10:スライドショーのスクリーン
 24日(土)は各字のお地蔵さまの周辺で御近所さんが集って地蔵盆が行われます。その中で最も大きい集まりが上仰木の天社門(てんじゃかど)の六体地蔵尊です。我々はここをメイン会場とし、23日と同じようにスライドショーや地蔵カードの配付を行いました。 また、この日のランタンのルートは、天社門から広がる田んぼの農道約500メートルに設定し、地蔵盆に集った人たち皆が楽しめるようにしました。また、会場前の空地一面に、豆電球を入れたたくさんの風船ランプを浮かべ、不思議な空間を作り上げました。

 この日のランタンのルートは、遠く尾根づたいに広がる上仰木から辻ヶ下の集落からも見渡すことができ、家の窓から偶然に見て、会場まで足を運んで下さる方もたくさんいました。いつも以上に賑やかな地蔵盆に、地元の方の口々から喜びの声を聞くことができ、プロジェクトのメンバーも勇気づけられました。
<写真09><写真10><写真11><写真12>

 その他、各字の地蔵盆を取材する班も設け、仰木中の地蔵盆を満喫することができました。
 この夏の活動を通じて築いた地元の方との信頼関係や、新しく得ることのできたたくさんの情報を生かし、今後、地蔵プロジェクトは、より意義深い出版物の制作など、さらに活動を続けていきます。これからの活動にもご注目下さい。

  写真12:空き地いっぱいに浮かぶ風船ランプ