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大学情報

2013年度新任客員教授就任のお知らせ

2013.05.08

成安造形大学(所在地:滋賀県大津市、学長:牛尾 郁夫)では、今年度より新たに、芸術・デザインの各分野で活躍する5名の客員教授を迎え、一層の教育強化を行なって参ります。(就任年月日:2013年4月1日)

*新客員教授(五十音順)
大山 功一氏
ゲームデザイナー。『ポケモンカードゲーム』のゲームデザイン、スーパーファミコンゲーム『MOTHER2』のビジュアルディレクターなどを担当。本学では、企画やアイデアについての授業を担当。

小林 はくどう氏
映像作家。「ビデオアートの先駆者」と呼ばれる。本学では、映像によるコミュニケーション理論や実践例の講義を担当。

椿 玲子氏
森美術館アソシエイト・キュレーター。本学では、世界観の構築から、展示など社会的発信の方法を指導。

令丈 ヒロ子氏
児童文学作家。『若おかみは小学生!』シリーズ(講談社・青い鳥文庫)など。本学では、マンガや絵本などの演出構成、コンテンツ作成の指導を担当。

若林 広幸氏
建築家・プロダクトデザイナー。「京阪宇治駅」の建築設計や南海電鉄空港特急車両「rapi:t(ラピート)」のデザインなど。本学では、幅広いプロダクト・空間デザイン全般についての講義を担当。

*下記の客員教授に加え、新たに5名が就任し、本学の客員教授は12名となりました。
今森 光彦客員教授(写真家、切り絵作家)、小沢 剛客員教授(美術家)、川本 勇客員教授(メディア・プロデューサー、ミュージシャン、「ユーストン」代表)、佐伯 チズ客員教授(美肌師・美生活アドバイザー)、澤田 知子客員教授(フォトアーティスト)、永田 萠客員教授(イラストレーター、絵本作家)、前田 文子客員教授(コスチュームデザイナー)


◯ 大山 功一(おおやま こういち)客員教授
ゲームデザイナー。
プロダクトデザイナーやオモチャデザイナー等を経て、任天堂スーパーファミコンゲーム『MOTHER2』のアートディレクター、キャラクターデザイン、ドット絵等を担当。また、『ポケモンカードゲーム』のゲームデザイン(ゲームのルールを考える)を担当。
そのほか、現代アーティストのブレーン、イラスト、企画など幅広く活躍している。

〈主な仕事〉
・「ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎ハウス」(バンダイ)玩具デザイン
・「MOTHER2」スーパーファミコンゲーム(任天堂)アートディレクター等
・「ポケモンカードゲーム」(ポケモン)ゲームデザイン
・「イチゴリラ」(すごろくや)ゲームデザイン&イラスト
・「ポノリポ・プレイブック」(ポノリポ)幼児用プレイブックの企画&イラスト
・「ポケモンバトルチェス」(ポケモン)ゲームデザイン

〈展覧会など〉
・「六感の森」AXISギャラリー(2003年)ゲーム的な作品で参加
・「東北を開く神話展」秋田県立美術館(2012年、2013年)企画アイデア等に協力


「PLANET」(C)大山 功一2012

〈大山 功一客員教授/本学での担当内容〉
個人・チームでの「アイデア力」「企画力」を養成するワークショップ形式の実践型授業。


◯ 小林 はくどう(こばやし はくどう)客員教授

映像作家。1944年宮城県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画科卒業。
・1968年 「はくどうマシーン」という緑の布をかぶってユーモラスにうごめくロボットを発表。その後、大阪万博の三井館に展示される。
・1971年 E.A.T.(*)のメンバーとして中谷 芙二子や森岡 侑士とともにストックホルム、ニューヨーク、アーメダバード、東京の4都市をテレックスで結び、市民が自由に応答し合う「ユートピア Q&A; 1981」を実施。
・1972年 カナダのビデオ作家マイケル・ゴールドバーグが来日した際、ヴィデオによる芸術活動を目的として結成された〈ビデオひろば〉(かわなか のぶひろ、中谷 芙二子、宮井 陸郎、萩原 朔美、山口 勝弘らが参加)を結成する。
 そのデモンストレーションを兼ねた発表会「ビデオ・コミュニケーション/DO IT YOURSELF kit」を銀座のソニービルで開催し、日本から約10作品、カナダ、アメリカから約10作品が参加した。

・1974年 「東京ビエンナーレ」(東京都美術館)
・1974年 「トーキョー・ニューヨーク・ビデオ・エキスプレス」展(天井桟敷)
・1975-6年 「ジャパン・アート・フェスティバル」展(全米各地を巡回)
・1977年 「現代美術の鳥瞰図」展(東京国立近代美術館)に参加し、1978年から1993年まで国立市で〈ビデオひろば〉の活動を行なう。
・著書に『TV番組をつくろう』(リブリオ出版、1984年)、『市民ビデオ宣言』(玄光社、1998年)など。
・東京都国立市でビデオ・コミュニティ制度を発足させるなど、CATVから市民ビデオに至るまで幅広い地域社会と映像教育や啓蒙に務めている。

*E.A.T.(Experiments in Art and Technology)
1966年、ポップ・アーティストと技術者・科学者たちが互いの領域を融合させようと結成。ジョン・ケージ、マース・カニングハム、ジャン・ティンゲリー、アンディ・ウォーホルらも参加、絵画、ダンス、電子音楽、映像などのコラボレーション表現へと広がり、1980年代以降のポップアートなどに大きな影響を与えた。


「Minatomirai 2010」ビデオインスタレーション

〈小林 はくどう客員教授/本学での担当内容〉
「映像社会学」を担当。映像表現手法「フィードバック」(*)を基にした、映像によるコミュニケーション理論と実践例の講義。映画・コマーシャル・ドラマ等の分析を通し、社会の働きの仕組みやメカニズムを解明する。

*「フィードバック」
通常、撮影の際、被写体になった人とは相互的にコミュニケーションせず、一方通行の関係である。しかし「フィードバック」手法ではキャッチボールをするように、撮られる側も映像の内容への提案者として参加が求められる。それにより相互の意思疎通が潤滑に行われ、公平な関係を生み出すことができる。この手法は小林客員教授が1978年から1992年まで運営コーディネート・番組制作を行った国立市コミュニティの活動で生み出された。


◯ 椿 玲子(つばき れいこ)客員教授

森美術館アソシエイト・キュレーター。滋賀県大津市生まれ。
京都大学大学院人間・環境学研究科創造行為論修士、パリ第1大学哲学科(現代美術批評)修士取得後、カルティエ現代美術財団インターン等を経て2002年より森美術館勤務。

〈主な担当・企画展〉
森美術館では、「ハピネス」展(2003年)、「六本木クロッシング2004」展「アーキラボ」展(2004-2005年)、「アフリカ・リミックス」展(2006年)、「六本木クロッシング2007」展、「アネット・メサジェ」展(2008年)、「医学と芸術」展(2010年)、「フレンチ・ウィンドウ」展(2011年)、「イ・ブル」展(2012年)、「会田誠」展(2012年)などを担当。「MAMプロジェクト007:サスキア・オルドウォーバース」(2008年)、「MAMプロジェクト011:ジュール・ド・バランクール」(2010年)、「MAMプロジェクト016:ホー・ツーニェン」(2012年)などを企画・担当している。
森美術館以外では、「agnes b. in 祇園」展(2004年)、上海アートフェア「SH Contemporary」内展覧会「ベスト・オブ・ディスカバリー日本セクション」(2008年)、「隠喩としての宇宙」展(2012年、タカイシイ京都、アンテルーム京都にて)、「identity IX」展(2013年、NCA日動コンテンポラリー)などを企画している。


《フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線》展示風景|森美術館|2011年3月26日~8月28日|撮影:渡邊 修|写真提供:森美術館

〈椿 玲子客員教授/本学での担当内容〉
2013年から2年間かけて行うプロジェクト授業を担当。「寺社仏閣に芸術の原初的なあり方を見ることで、何が芸術なのかを考えてみる」をテーマに、世界観の見つけ方、それらを作品化する方法を学び、展覧会を自分たちで完成させるまでを体験する。初年度は、本学周辺の寺社仏閣のリサーチ、宗教 – 宇宙 – 芸術の関係についてのレクチャーやテーマに関するアーティストの話を聴くことで、自分なりの世界観を考察する。また、それを作品化するためのプランを完成させ、展覧会の構成や展示場所を検討し、次年度へと繋がる基礎を作ることを目標とする。


◯ 令丈 ヒロ子(れいじょう ひろこ)客員教授

児童文学作家。大阪府生まれ。嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)卒業。

1990年、『ぼよよんのみ』で小説家としてデビュー。軽快なユーモアと身近な生活感、こまやかな心情描写が高く評価され、デビュー以来20年間で発表された単行本は170作を越える。
代表作「若おかみは小学生!」(講談社)はシリーズ累計250万部を越えるミリオンセラーで、小学生に絶大なる支持を得て、マンガ化もされた(マンガ:おおうちえいこ)。初期の代表作である「料理少年Kタロー」(ポプラ社)は2度テレビドラマ化(1991年関西テレビ/2001年 NHK教育テレビ)されている。2011年発表の「パンプキン!模擬原爆の夏」(講談社)では、知られざる「模擬原爆」を題材とし、新聞、テレビなどでも大きくとりあげられた。
講談社児童文学新人賞選考委員。日本児童文学者協会、日本YA作家クラブ、日本ペンクラブこどもの本委員会所属。

〈代表作〉
・『若おかみは小学生!』シリーズ(講談社 青い鳥文庫)
・『料理少年Kタロー』シリーズ(ポプラ社 カラフル文庫)
・『パンプキン!模擬原爆の夏』(講談社 単行本)
・『S力人情商店街』シリーズ(新潮文庫)
・『ブラック・ダイヤモンド』シリーズ(岩崎書店・フォア文庫)
・『笑って自由研究』シリーズ(集英社みらい文庫)*1
・『りんちゃんともちもち星人』(講談社ことり文庫)*2
 他多数。
*1 本学准教授MONがイラストを担当
*2 本学准教授まつむらまきおがイラストを担当


(1)「若おかみは小学生!スペシャル おっこのTAIWANおかみ修業!」講談社 令丈 ヒロ子(作)、亜沙美(絵)
(2)「パンプキン!模擬原爆の夏」講談社 令丈 ヒロ子(作)、宮尾 和孝(絵)
(3)「茶子と三人の男子たち: S力人情商店街1」新潮社 令丈 ヒロ子(著)、加藤アカツキ(絵)
(4)「りんちゃんともちもち星人」講談社 令丈 ヒロ子(作)、まつむら まきお(絵)

〈令丈 ヒロ子客員教授/本学での担当内容〉
物語やコンテンツの企画制作、イラストレーションの使われ方、実務についての授業。


◯ 若林 広幸(わかばやし ひろゆき)客員教授

建築家・プロダクトデザイナー。1949年京都府生まれ。
1967年インハウスデザイナーとして株式会社たち吉入社。1972年独立。1982年株式会社若林広幸建築研究所設立。

〈主な受賞〉
・1988年 商環境デザイン大賞、SDレビュー入選。
・1991年 第9回京都府文化奨励賞。日本文化フォーラム日本文化デザイン賞。
・1994年 南海電気鉄道の空港特急車両「rapi:t(ラピート)」をデザイン、翌1995年にブルーリボン賞。
・1996年 「京阪宇治駅」で、駅としては初のグッドデザイン賞。近畿の駅百選選出。
・2002年 「PIER 624」で大阪市ハウジングデザイン賞、2003年にグッドデザイン賞。
・2005年 「エーガイヤちくさ」で第13回甍賞金賞。
 他多数。


南海電気鉄道の空港特急車両「rapi:t(ラピート)」

〈若林 広幸客員教授/本学での担当内容〉
「ネームカードからアーバンデザインまで」と題して、手元の小さなものから建築~都市のデザインまで、さまざまなスケールを股に掛けたデザイナーの仕事ぶりについての講義。

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