地域連携推進センター

滋賀県平和祈念館で令丈客員教授が講演

2013.09.29

9月28日(土)、東近江市にある滋賀県立平和祈念館で令丈ヒロ子(イラストレーション領域客員教授)が特別講演を行いました。内容は、令丈ヒロ子客員教授が児童向けの小説として執筆した『パンプキン!模擬原爆の夏』(講談社 2011年)をテーマとしたもので、太平洋戦争末期に日本各地に落とされたパンプキン爆弾と呼ばれた模擬原爆について語られました。

この講演会のパンフレットやチラシを製作するプロジェクト(プロジェクト特別実習A1担当:令丈ヒロ子イラストレーション領域客員教授・MONイラストレーション領域准教授)に取り組んだ学生は、パンプキン爆弾に関する情報を小学生向けにイラストや図解を使ってわかりやすく編集したパンフレットを作成し、この日、参加者に配布しました。

講演会の中で、令丈客員教授は「戦争を知らない我々やその子供たちが、戦争という何が正しいかわからない難しい問題を、この本を通じで少しでも考える機会になればと思います」と語り、プロジェクトに参加した学生たちは「戦争についての情報は調べると多くあり、情報の信憑性も含めて後世にどう伝えていくかということが大切だと理解できました」と参加者の前で感想を述べました。

最後に平和祈念館端信行館長が「今、戦争を知っているという語部(かたりべ)少なくなっているという問題がありますが、令丈先生が今回執筆された児童書は、新たな語部の一つとして大変貴重なものだと思いました」と今回の講演会の意義を語られました。

講演会の様子

戦争を知らない我々の世代がどのようにこの事実を伝えていくのかという問題点を語る令丈客員教授

プロジェクト実習で講演会のパンフレット「パンプキン爆弾って何?」を製作し、講演会で感想を話す学生たち。

 

学生たちが製作したパンフの表面と裏面

 

学生たちが製作したパンフの中面

 

県立平和祈念館の館内の様子

 

地域交流室に展示された今回のプロジェクトを紹介するパネル展示

 

地域交流室には原爆模擬爆弾「パンプキン」の模型(大津市歴史博物館蔵)が展示されている

 

 

 

 

 

 

 

 

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