地域連携推進センター

「美の滋賀」地域づくり事業に参画しました

2013.11.27

滋賀県が主催する「美の滋賀」地域づくりモデル事業(近江八幡市立かわらミュージアムの企画が採択)が開催され
、本学と滋賀県立近代美術館、かわらミュージアムの3者連携事業の一環として、本学美術領域1年生が参加しました。

授業としては、美術領域の美術基礎演習2(石川亮非常勤講師)の課題として、10月12日〜11月24日まで滋賀県立近代美術館で開催される柳宗悦展を機会に「用の美」や「民藝」の考え方を学びました。10月12日(土)に授業で柳宗悦を予習し、工芸や日本の手仕事を学び、展覧会で、柳の見いだした美を観覧しました。その後、場所を変え、近江八幡のかわらミュージアムに移動、併設される体験工房において「日用雑器」の制作を行いました。無名の職人が作り出すことの理解をしながら、実際に自分が普段使いできるものを手捻りで制作しました。また地域の素材と技法を使用する意味で、近江八幡に古くから伝わる瓦の製作技法を用いて、日用雑器を制作しました。逆説的な意味において個性を出さないことを目標に制作することは学生に取っては困難なことであったようです。実際に柳の選んだものに八幡瓦のものは見当たりませんが、地域性、手仕事、無名性という意味で「民藝」のすがたに近づけたのではないでしょうか?

制作する学生

 

瓦職人の方から手ほどきを受ける学生

 

制作する学生

 

11月23日(土)前回の制作ワークショップを経て、一旦、日用雑器の焼成は瓦職人に任せ、瓦の特徴であるいぶし銀に仕上げていただきました。焼き上がった作品をかわらミュージアムの展示室で確認した後、近江八幡市の職員で前館長の佐竹先生に八幡瓦の歴史的背景とそれに関係の深いお城に関する講義をしていただきました。学生にとっては、ここでようやく地域の素材や文化的背景を知ることになり、自分たちの取組みと瓦の素材の関係が見えてきました。その後、企画展示室に移動し、400年前の瓦から、鬼瓦、囲碁の盤など瓦素材でできた様々な作品をみました。その中に私たちがワークショップで制作した日用雑器も一緒に展示がされていました。展示は11月13日〜12月23日まで、かわらミュージアム、滋賀県立近代美術館、成安造形大学3者連携「美の滋賀」地域づくりモデル事業として企画展示されています。

瓦の歴史や城との関係ついて講義される佐竹氏

WSで制作した自分の作品を確認する学生たち

 

400年くらい前につくられたとされる瓦を手に取る学生

 

鬼瓦など貴重な瓦の資料をみる学生

 

 

 

 

 

 

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