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    ドローイングのいま

    2017年1月16日[月]–20日[金]



    概要

     美術演習では、美術領域2年生を対象に「ドローイング研究」の授業を行っています。
    授業では、線だけで描く描線や絵画の下絵ではなく、それ自体が独立した絵画として成立できるだけの視覚的な物質性やテーマ性をどのように獲得できるかを研究しています。この授業の成果をひろく披露し、ドローイングが「絵」としての魅力を感じることができるような展覧会を企画しました。
     会場には、受講生による素材や画材、技法を研究した絵画表現や共同制作による作品を展示します。また、多様な表現や作品の見せ方を参照するために洋画卒業生による絵画作品(註)を合わせて展示します。
    より若い世代のアーティストたちは、幅広い視覚の文化によってフィルターに通されるように、主題のその技術的な把握と操作において快適な環境にあると言えるでしょう。また、この世代が共有しているファンタジーと想像力を大きな美術の文脈に重ねながら、手仕事と繋がることはドローイングの「いま」を表出する機会となります。展覧会では、今日的な解釈や発想からも試みることで独自な表現の面白さを発見したいと思います。


    註釈:洋画卒業生(瓜生祐子、藤井俊治、岩名泰岳、但馬摩衣子らの個人蔵作品から出品します。)


    主催|美術領域・洋画コース