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    退任記念展 西久松吉雄—地のかたち

    2018年4月2日[月]-4月28日[土]12:00–18:00|休館:日曜 ※ただし、4月22日[日]は開館


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    西久松吉雄《奇峰-耶馬渓Ⅱ》2014年|麻紙・岩絵具|181.8㎝ × 227.3㎝



    西久松吉雄《石濤》2008年|麻紙・岩絵具|80.3㎝ × 116.7㎝



    西久松吉雄《石神のある風景》2002年|綿布・岩絵具|187㎝ × 178㎝



    概要

    成安造形大学「キャンパスが美術館」におきまして、成安造形大学美術領域教授の西久松吉雄先生の「退任記念展 西久松吉雄ー地のかたち」を、そしてあわせまして「本画卒業生展」を開催する運びとなりましたので、ここに謹んでご案内させていただきます。
     西久松吉雄先生は、1998年より成安造形大学において教鞭をとられ、2018年3月までの20年間の永きにわたって日本画分野の学生指導に尽くされました。先生の誠実で暖かいお人柄と幾多の制作実践から得られた深い教養により、数多くの学生が素晴らしき薫陶を受けたことと思います。また先生は大学運営におきましても学長補佐、附属近江学研究所所長をはじめ数々の要職を歴任されるなど、大きな貢献をなさいました。
     画家としては大学卒業以来、創画会を中心として旺盛な創作活動を続けて来られ、多くの受賞を重ねられると共に、京都国立近代美術館をはじめ多くの美術館にパブリックコレクションとして作品が収蔵されるなど、高い社会的評価を確立されています。
     先生の作品は、日本の風土に重層している大切な記憶を、できるだけ鮮烈に見る者に伝えようとする気迫に満ちており、その力強くスケールの大きい画風は、揺るぎない一貫性を持って日々研鑽してこられたその積み重ねがなせる技だと感じさせます。日本画の伝統や技術をしっかりと継承しながらも、他に類を見ない独創性のある表現にまで到達されていると思われます。今回は、先生の近年の活動を回顧するべく大型作品約10点による展覧会となります。新たな日本画の境地を切り開く画家、西久松吉雄先生の世界をお楽しみください。
     また同時開催として、成安造形大学日本画コース卒業生から、西久松先生とゆかりの深い作家たち12名によるグループ展を開催いたします。近年活躍が目覚ましいこれらの卒業生の作品にもご注目をいただければ幸いです。
     良き指導者であり、また優れた画家である西久松吉雄先生に対する尊敬と感謝の気持ちを込めて、そしてまた先生の画家としてのますますの発展を祈念しつつ、退任に際してこのような展覧会が催せますことを大変うれしく思います。
     何卒、成安造形大学に足をお運びいただき、ご高覧いただけますよう心よりお願い申し上げます。

    成安造形大学 学長 岡田修二

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    退任記念展 西久松吉雄—地のかたち

    会期 |2018年4月2日[月]-4月28日[土]
    時間 |12:00 ‒18:00
    休館 |日曜日 *ただし4月22日(日)は開館
    会場 |成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイト、ギャラリーウインドウ
    主催 |成安造形大学
    協力 |成安造形大学美術領域、成安造形大学【キャンパスが美術館】、(株)マルイ美術


    関連イベント

    成安造形大学 附属近江学研究所
    特別講座「社と地層の風景を描く-近江と西日本」

    日にち |2018年4月21日(土)
    時間 |10:50–12:20
    講師 |西久松吉雄
    主催 |附属近江学研究所
    会場 |成安造形大学
    定員 |180名
    対象 |中学生以上
    受講料 |500円 *ただし近江学フォーラム会員は無料

    詳細は近江学研究所WEBサイト(リンク http://omigaku.org/)をご確認ください。


    出品作家


    西久松吉雄|Yoshio NISHIHISAMATSU

    1952年 京都に生まれる
    1976年 京都市立芸術大学美術学部日本画科卒業
    1979年 京都市立芸術大学美術専攻科日本画専攻修了
    現在、成安造形大学教授、成安造形大学付属近江学研究所所長、一般社団法人創画会常務理事、京都日本画家協会理事

    主な受賞歴
    1979年 第4回京都日本画美術展新人賞 受賞
    1985年 第11回春季創画展春季展賞 受賞
    1990年 第16回春季創画展 春季展賞 受賞
    1991年 第18回創画展創画会賞 受賞
    1994年 第4回京都新聞日本画賞展大賞 受賞
    1995年 第13回山種美術館賞展優秀賞 受賞
    2005年 第32回創画展創画会賞 受賞
    2006年 第33回創画展創画会賞 受賞
    2010年 第23回京都美術文化賞 受賞
      2015年 第25回秀明文化賞 受賞

    出版
    2014年『古の贈り物|日本画家 西久松吉雄の世界』サンライズ出版

    パブリックコレクション
    京都国立近代美術館、京都市美術館、京都府京都文化博物館、京都府立総合資料館、京都府、京都市教育委員会、京都府教育委員会、京都新聞社本社、中信美術館、浜田市立石正美術館、山種美術館、今治市大三島美術館

    主な展覧会
    1974年「第1回創画展」京都市美術館
    1975年「第1回春季創画展」京都市美術館
    1986年「86美術選抜展」京都市美術館
    1989年「89美術選抜展」京都市美術館
    1989年「次代を担う作家展」京都府立文化芸術会館
    1992年「第26回現代美術選抜展」井原市立田中美術館/岡山
    1994年「第4回京都新聞日本画賞展」大丸ミュージアムKYOTO
    1995年「第13回山種美術館賞展」山種美術館/東京
    1996年「第30回現代美術選抜展」秋田県立近代美術館 他
    1997年「京都美術工芸展」京都府京都文化博物館
    1997年「現代京都の日本画—気鋭の15人—展」大丸ミュージアムKYOTO
    1999年「日本画の新世代展ʼ99」大丸ミュージアムTOKYO 他
    2000年「現代日本絵画の展望」東京ステーションギャラリー
    2000年「2000両洋の眼展 21世紀アートの担い手たち」日本橋三越本店7階ギャラリー/東京 他
    2003年「2003両洋の眼展 新美術主義の画家たち」松坂屋美術館/愛知 他
    2004年「戦後美術俊英の煌めき : 平山郁夫・山口長男から千住博・絹谷幸二まで:文化庁買上優秀美術作品展」川越市立美術館/埼玉
    2005年「西久松吉雄(日本画)いにしえの贈り物」アートライフみつはし/京都
    2007年「西久松吉雄展(日本画)—古の贈り物Ⅱ—」ギャラリー三条/京都
    2009年「西久松吉雄展 古の贈り物Ⅲ」りそな銀行京都支店
    2012年「自然学|SHIZENGAKU—来るべき美学のために—」滋賀県立近代美術館
    2013年「【 こころの京都百選】 完成記念特別展[日本画こころの京都]」京都府京都文化博物館
    2014年「―梅原猛卒寿記念―梅原猛と25人のアーティスト展」高島屋日本橋店6階美術画廊/東京 他
    2014年「西久松吉雄 日本画展—古の贈り物Ⅳ」生活あーと空間ぱるあーと/京都
    2015年「西久松吉雄 祈りの地・古の風景」浜田市立石正美術館/島根
    2016年「公募団体ベストセレクション 美術 2016」東京都美術館