今春、附属近江学研究所主催「近江のかたちを 明日につなぐ-受継ぐかたち- 鮒寿しとその環境が教えてくれること」と題し、鮒寿し職人の左嵜謙祐氏(魚治・湖里庵)を迎えて公開講座を行いました。講座内では実際に鮒寿しをさばいて、頭を右に向けて盛りつける魚治で代々伝わる作法で行われ、その一部始終を見ていた、西久松吉雄氏(附属近江学研究所所長・美術領域教授)による、右向けに盛つけられた鮒寿しが描かれた作品を展示しています。
その他、2015年度に本学が滋賀県水産課から委託を受けて取組んだ、「ビワパールまるごとブランディング事業」にて開発された様々な作品や、海津の老舗料亭「湖里庵」で使用されている盛込み皿や酒器などをはじめとする、その後発展した商品の展示も行っています。
出品作家プロフィール
西久松 吉雄 NISHIHISAMATSU Yoshio
1952年京都生まれ
1979年京都市立芸術大学美術専攻科修了
現在、成安造形大学 附属近江学研究所 所長、美術領域 教授
主な展覧会に、
2016年「琳派400年記念展」日本橋高島屋(東京)
2015年「第42回創画展」東京都美術館
2015年「祈りの地・古の贈り物展」浜田市立石正美術館(島根)
2014年「作品集出版記念・古の贈り物展」ぱるあーと(京都)
2013年「こころの京都百選展」京都文化博物館
2012年「自然学・来るべき美学のために展」滋賀県立近代美術館
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ビワパールプロジェクト
成安造形大学地域連携推進センターが2015年度、滋賀県からの委託事業として、琵琶湖の淡水真珠「ビワパール」のブランディング事業に携わりました。
このプロジェクトでは、「インク」・「紙」、「陶土」・「釉薬」の開発研究や、「貝ボタン」を復活させるプロジェクトを行い、ファッションデザインやジュエリー作品の制作と茶道具のデザインなどに挑戦しました。
[協力]
アインズ株式会社、近江手造り和ろうそく 大與、暮らすひと暮らすところ、graf、COMMUNE、THEATRE PRODUCTS、神保真珠商店、NOTA&design、中川木工芸比良工房、有限会社成子紙工房、有限会社ヤマタツ陶業