大津市歴史博物館・成安造形大学 共同企画「おもちゃづくりワークショップ2025」開催レポート
2025年8月、大津市歴史博物館と成安造形大学の共同企画による
「おもちゃづくりワークショップ2025」が開催されました。
本イベントは、地域の子どもたちを対象としたものづくり体験を通して、
郷土の文化や創造的な表現への興味を育むことを目的に企画されたもので、
本学の学生が授業「プロジェクト演習(おもちゃのワークショップ)」の一環として、
企画・開発・運営を担いました。
学生が主体となって企画・開発・運営まで
本ワークショップの実施に向けて、学生たちは約3ヵ月間にわたり、
地域リサーチからおもちゃのアイデア出し、試作と改良、広報ツールの制作、当日の運営準備に至るまで、
実践的なプロジェクトに取り組みました。
・大津市歴史博物館の展示調査
・オリジナルおもちゃキットの企画・設計・試作
・子ども向けレクチャー資料やおもちゃ作り方プリントのデザイン
・チラシ、缶バッジ、ユニフォームなどの広報制作
・ワークショップ当日の運営と実践対応
4種類のおもちゃで展開された創造の時間
今年度は、琵琶湖や地域にまつわる動植物、伝説、星空といった文化的要素をテーマに、
4種類の手づくりおもちゃを学生たちが考案・開発しました。
・とべ!カイツブリ!
・びわはな☆プラネタリウム
・パクッとドラゴンキャッチャー
・進め!しろへびさま!
子どもたちは各自のアイデアをのびのびと表現しながら、楽しそうに手を動かして制作していました。
学生たちも会場で道具の使い方を教えたり、うまくできたポイントに「いいね」と声をかけたりしながら、
子どもたちの造形的な工夫や発想に触れていました。
現場での実践を通じた学びの機会
学生たちにとっても、子どもたちを対象としたワークショップの実施は初めての経験であり、
当日は緊張した様子でプログラムに臨んでいました。
予定していたレクチャー資料や進行プランが、実際の現場でどのように作用するかを肌で感じながら、
相手に合わせた柔軟な対応やコミュニケーションの大切さを学ぶ機会となりました。
子どもたちの想像力に触れながら、学生たちは自らのデザインや準備が他者の体験にどう影響するのかを実感し、
それぞれの立場で「伝える」「支える」視点を育んでいきました。
大学と地域がともに育む創造の場として
「おもちゃづくりワークショップ2025」は、成安造形大学と大津市歴史博物館が連携して実施する共同企画として、
地域の文化資源を活かしながら、子どもたちと学生が互いに学びあう貴重な機会となりました。
今後も本学では、地域との連携を通じて、実社会での創造と実践を体験できる教育環境づくりを進めてまいります。
・大津市歴史博物館のイベント情報は、大津市歴史博物館公式WEBサイトよりご覧いただけます。
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大津市歴史博物館・成安造形大学共同企画
「おもちゃづくりワークショップ2025」
連携先:大津市歴史博物館
日時:2025年8月2,3,5,6日
場所:大津市歴史博物館
担当:藤井俊治 講師