【プロジェクト授業】ソーシャルデザイン「SAWAMURAマルシェ2025」企画実施レポート
2025年10月26日(日)に開催された「SAWAMURAマルシェ2025」にて、
総合建設業の株式会社澤村（以降、「SAWAMURA」）と本学のプロジェクト科目「ソーシャルデザイン」が連携し、
企画を実施しました。
行政や企業と共創し、実社会の課題にてデザインワークを行う本学と、
空き家再生や関係人口創出などの課題解決に取り組むSAWAMURAの想いが交わり、
共通のキーワードとなる「*サーキュラーデザイン」を今年度の授業テーマとし、連携が実現。
※サーキュラーデザイン：ファッションやプロダクトなどのものづくりをはじめとして建築やサービス、日常生活に至るまで、
ライフスタイル全般において、資源の循環や廃棄物を出さない仕組みを目指すデザイン。
本授業は、4月から11月まで開講され、
「SAWAMURAマルシェ」を通じて人と人をつなぎ、空き家活用を切り口に循環型社会のあり方を探求しました。
▽SAWAMURAマルシェの詳細は公式Instagramをご覧ください。
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マルシェ当日は、あいにくの雨。
それにもかかわらず、会場は大盛況でした。
学生たちはグループに分かれ、企画を立案・実施しました。
古材利活用「木工ワークショップ」
古民家の移築再生の際に出た古材や廃材を用いて、コースターや雑貨をつくるワークショップです。
工作を通して、空き家問題や廃材活用について楽しみながら考える機会を提供しました。
材料の古材や廃材の選定から加工まで、全て学生が担いました。
「古材を用いたコースターワークショップ」
ステンシルや木のパーツで自由に飾り付けをして、オリジナルコースターをつくります。
学生たちは、地域素材の循環を伝えながら、ワークショップを運営していました。
ステンシルのデザインも学生が考案し、型紙も豊富に用意してお楽しみいただきました。
ミニ古材ワークショップ 「めぐる木、めぐるまち〜古材がつなぐ、記憶と未来〜」
多様な形のウッドパーツを使って、オリジナルのおもちゃをつくるワークショップ。
お子さまを中心に体験していただき、パーツを上手に組み合わせて動物や乗り物を作る様子が見受けられました。
まちを巡る「Oh〜MIZOMAP」大溝シールラリー
高島市勝野エリア（旧大溝地区。以降、「大溝地域」）に設置された8つのチェックポイントをを巡るシールラリー。
マルシェだけでなく、地域のお店にも足を運んでもらえるよう工夫しました。
マップのビジュアルは「SAWAMURAマルシェ」のメインビジュアルのイメージカラーを取り入れることで、
イベント内での統一感を意識し、
各スポットのシールは街の雰囲気に合わせ、レトロなデザインにしました。
シール集めを楽しみながら、大溝地域のまち歩きを体験し、まちの魅力に触れていただくことができました。
フォトギャラリー「オオミゾギャラリー」
築120年の古民家を利用し、フォトギャラリーを実施しました。
看板や展示用の素材には、古い健具や古材を使用。
写真はすべて大溝地域の人やまちを写したもので、その温かさが感じられました。
また、現地で出会った方々の語りを伝える展示や冊子の制作にも取り組みました。
初めて大溝地域に訪れた方にまちの魅力を伝えるだけでなく、
地域にお住まいの方にもまちの魅力を再発見していただくことを目指した展示でした。
webサイト「FuruLog ふるいに、ふれる」
本プロジェクトでの学生たちの取り組みを紹介する、
オリジナルwebサイトを作成しました。
来場者の方々にもプロジェクトの目的や背景をより深く理解していただけるよう、
企画実施までの過程と想い、マルシェ当日の様子を記録しています。
フィールドワークや直前の準備などの画像や映像により、
学生が熱心にプロジェクトに向き合う様子がよく伝わります。
▽オリジナルサイトはこちらからご覧ください。
また、企画実施に向け、SWAMURAマルシェのInstagramにて、webサイトや各チームの活動の紹介も行っていました。
マルシェ当日は、掲示にてプロジェクトの概要やwebサイトを紹介しました。
参加した学生は、
「古材が意外ときれいで、活用の可能性が大いにあることに気付いた」
「自分たちの準備した材料でワークショップを楽しんでもらうことができたので、頑張ってよかった」
「企画をきっかけに地域の人にまちの魅力を再発見してもらえて嬉しい」
と、やりがいや学びについて語りました。
「循環型経済（サーキュラーエコノミー）」への転換を目指し、
空き家活用を身近な問題として捉えてデザインの力で解決を試みる、
実践的な学びの機会となりました。
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プロジェクト科目「ソーシャルデザイン」
「SAWAMURAマルシェ2025」
日 時：2025年10月26日(日) 10:00～16:00
会 場：株式会社澤村 本社敷地内（〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108- 3）
連携先：株式会社澤村
担当教員：大草真弓 教授、石川 亮 教授
参加学生：24名