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未来社会デザイン共創機構

【研究活動】彦根マラリアートプロジェクト ワークショップを実施しました。

2022.06.10

6月4日(土)に彦根東高校で高校生を対象に映像作品を活用し地域と向き合うワークショップを実施しました。

彦根マラリアートプロジェクトとは、彦根城旧外濠を埋め立てたマラリア対策(昭和24年〜30年)に着目した現代アート作品《濠と瘧》を活用し、市民や学生や専門家等と共に対話型鑑賞会を行う活動です。
これにより、アートを通じて社会的価値観と向き合い、彦根市の未来をつくる新たな価値創造を目指します。
(本事業は環びわ湖大学・地域コンソーシアム「大学地域連携課題解決支援事業2022」の助成支援を受けて活動しています。)

今回は本学准教授であり、《濠と瘧》作者の宇野君平先生と未来社会デザイン共創機構 研究員の田口がワークショッププログラムを持ち込み、彦根東高校の新聞部の部員を中心とした9名の学生を対象に現代アート作品《濠と瘧》とその制作過程で収集した資料や記録を活用して対話型鑑賞会を実践しました。

 

現代アート作品を活用したワークショップ

まずはじめに、宇野先生から作品制作の背景に関する思いについて簡単に説明があり、その後多様な参加者が意見交換しやすい環境をつくるためにアイスブレイクが行われた後に次の作品鑑賞に移りました。

第1部では、50分に及ぶ《濠と瘧》の上映会が行われました。
マラリアとは何なのか?どのように対策したのか?当時と現在の映像を交えながら辿っていく作品を上映しました。

第2部では、鑑賞後に3グループに分かれ、作品を通して得た気づきや学び、感じた疑問についてダイアローグを行いました。

本学情報デザイン領域2年生のデイビス オースティン マックスウェルさん、地域実践領域3年生の平良珠朱さんも大学生サポーターとしてワークに参加し、グループごとに対話できるようサポートが行われました。

最後には参加者全員で円になり、「これからの自分たちはどうあるべきか?」といった問いかけを元にワークショップの感想を共有しました。

参加した生徒たちからは「今を伝えることより昔を伝える方が難しく、忘れられていくのだということ、だからこそ事実だけでなく、思いを伝えていくことが大切だと学んだ。」「自分はこれまで昔の教訓は次の世代に繋げさせすればいいと思っていたが、考える場所を設けることなどが大事なのだと思った。」といった感想が上がり、対話型鑑賞会を通してさまざまな気づきを得たようでした。

その後、午後には彦根市内の街歩きを行い、映像作品の舞台となった彦根城外濠を巡る街歩きも行われました。

本プログラムは今後、対象を限らず一般者に向けた実施も予定しています。
またご案内いたしますので、どうぞご期待ください。

(写真撮影|情報デザイン領域4年 堺俊輔)

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