【SEIANドリームプロジェクト】開催中!令和4年度 採択テーマ成果発表展紹介①
成安造形大学【キャンパスが美術館】で開催中の『SELECTION 卒業制作展 2023』において、
「SEIANドリームプロジェクト(学生特別研究助成金)」の成果発表展を行っています。
「SEIANドリームプロジェクト」は令和3年度から始まった本学独自の助成金制度です。
(※令和5年度の募集案内はこちら)
研究活動の活性化を目指して、本学の学生から研究・制作プロジェクトを募集し、
採択されたプロジェクトには総額100万円の研究・制作資金の助成支援を行うとともに、
相談や指導をはじめ、各種外部団体やスポンサー企業とのマッチングなどの活動支援を行っています。
2年目である令和4年度は、学生個人や学生グループから13件の応募があり、
審査の末、7件の研究・制作テーマを採択し支援を行いました。
現在、バスストップギャラリー、スパイラルギャラリー1-2階の2会場にて、
採択された学生による報告パネル、および成果作品を展示しております。
今回から2回に分けて、それぞれの展示の様子をご紹介します。
《不在の中の存在 −作為の痕跡》
美術領域4年 北村侑紀佳
バスストップギャラリーにて展示中の北村侑紀佳さんによる成果発表です。
北村さんは「不在の中の存在」をテーマにさまざまな手法で作品を展開されています。
今回はその中から「作為の痕跡」シリーズの拡張に取り組みました。
展示している4点は、撮影したベッドに残るシーツの皺をベースにAI技術や加工・編集によって実際にはない痕跡を作成した写真作品です。
本来は特定の個人によって形成されるはずの痕跡を故意に作り上げることで主体者を匿名化・複数化し、
鑑賞者がそれぞれ想起する「誰か」を肯定することを目指し制作されました。
北村侑紀佳 報告パネル
《《沖縄戦の図》から今日の私たちと根源的美術をみる》
美術領域4年 藤本和颯
バスストップギャラリーにて展示中の藤本和颯さんによる成果発表です。
藤本さんは令和3年度にSEIANドリームプロジェクトに採択され、令和4年度も継続して活動支援を行いました。
丸木位里・俊による《沖縄戦の図》を題材にした文献調査や所蔵美術館への取材によるリサーチ、その方法論と絵画表現の研究を経て大型作品を制作されました。
本展では大型作品とあわせてリサーチ資料や小作品も展示しています。
藤本和颯 報告パネル
《私と貴方を繋ぐ作品・空間の共有》
空間デザイン領域 田中秀彦研究室 研究生 ナカスジミナミ
スパイラルギャラリー2階にて展示中のナカスジミナミさんによる成果発表です。
作品と鑑賞者の境目が曖昧になるような作品・空間を生み出したいとの思いから制作された本作は、
つぎはぎされた鏡によってナカスジさんが体験した心と体がバラバラになる感覚を象徴しています。
鑑賞時、自身の姿が映り込み身体中に紫の線が入ることで、作家が感じた感覚を追体験することができます。
ナカスジミナミ 報告パネル
本学にお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。
別会場では卒業制作展から選抜された作品も展示されていますので、そちらも併せてお楽しみください。
『SELECTION 卒業制作展 2023』開催概要
2022年度の卒業制作作品から、6領域21コースごとに選抜された作品を、成安造形大学【キャンパスが美術館】で再構成して展示いたします。キャンパス内に点在するギャラリースペースにて、彼/彼女らが過ごした学生生活の雰囲気を感じつつ、ゆっくりとご覧いただければ幸いです。
本展では「SEIANドリームプロジェクト(学生特別研究助成金)」採択テーマの成果発表も合わせて行います。
会期|2022年4月1日[金]—4月23日[土]
時間|11:00—17:00
休館|日・月休館 ※ ただし、4月18日[日]は開館
WEB|https://artcenter.seian.ac.jp/exhibition/5987/
※詳細は、【キャンパスが美術館】のウェブサイトをご確認ください。