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未来社会デザイン共創機構

【共創プロジェクト】カタルーニャの文化を伝える本のワークショップと 展示イベント 開催レポート【2024年4月23日-27日】

2024.05.23

4月23日(火)~4月27日(土)の期間、キャンパス内のコミュニティスペース「結」にて、
カタルーニャの文化「サン・ジョルディの日」を伝える本のワークショップと展示イベントを開催しました。

スペインのカタルーニャ州では、4月23日を「サン・ジョルディの日」と定め、
大切な人に本とバラを贈り合う日として古くから親しまれています。
この日になると、バルセロナをはじめカタルーニャの街々は本と花の市で通りが埋まり、
お気に入りの本を探す人たちであふれかえります。

こうしたカタルーニャの文化をより直感的に体験し学べる機会を提供することを目的に、
カタルーニャ州政府、本学客員教授と卒業生が中心になって活動する「team ViVida」と共創し、
成安造形大学の有志の学生が企画立案やコンテンツデザインに取り組みました。

プロジェクトの詳細は過去ブログをご覧ください。

 

コミュニティスペース「結」アートエリアを中心にワークショップや展示を展開、
さらに併設のカフェテリア「結」では限定コラボランチを提供するなど、
カタルーニャ文化を存分に楽しんでいただける5日間となりました。

初日にはカタルーニャ州政府駐日代表のモニカ・カステヤー氏による
紙芝居の読み聞かせイベントを開催しました。

現地では伝説にまつわる絵本や紙芝居が今なお親しまれており、
「日本のみなさんにぜひ知っていただきたい」との想いから、
バルセロナ育ちのカステヤー氏自ら紙芝居を披露していただきました。

 

学生が企画した本のワークショップ「サン・ジョルディ ブラインドブックス」では、
予め、読み終えたオススメの本と、次の読み手への思いを収集。
本とバラで想いを伝えるサン・ジョルディの日を体験していただけるよう、
バラのメッセージカードに思いを綴り、ブラインドブックスに仕立てて展示しました。

ブラインドブックスとは、カバーをすることで本の表紙やタイトルなどの情報を隠し、
添えられた贈り手のメッセージだけを見て直感的に本を選ぶ読書体験です。

メッセージを見て気に入った本は無料でお持ち帰りいただき、
当初100冊あった本は、ほぼ全てが新たな読み手へと渡りました。

あわせて、サン・ジョルディの日の伝説に登場するドラゴンのイラストパネルも展示し、
来場者が感想やメッセージを綴ることができるうろこ型のカードを用意。
メッセージが集まるとドラゴンが立派なうろこを纏っていく仕掛けになっています。

 

本学客員教授の由井真波氏が運営する企画グループ「team ViVida」によるパネル展示では、
サン・ジョルディの日の伝説や想い出を綴ったマンガ「私のサン・ジョルディの日物語」を展示し、
マンガを通じて国際交流する新しい体験を提供しました。

 

会場に併設されたカフェテリア「結」では、イベント期間限定で
カタルーニャ料理のレシピを再現したオリジナルメニューを販売。
味覚からもカタルーニャの文化をお楽しみいただきました。

 

訪れたお客さんからは、
「空間全体がカタルーニャ色に染まっていてワクワクした」
「サン・ジョルディの日という素敵な文化を初めて知り、私も誰かに本を贈りたくなった」
といった感想をいただきました。

イラストやマンガといったアートの力、学生のクリエイティブな発想力を活かした発信を通じて、
新たな国際交流のきっかけを生み出すことができました。

期間中、ご来場、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
今後の共創プロジェクトにもご期待ください。

カタルーニャ州政府駐日代表モニカ・カステヤー氏(写真中央)
team ViVida 由井真波氏/西野隆博氏(写真左側)
参加学生 イラストレーション領域メディアイラストコース3年 竹谷茉弥/井上歩南(写真右側)

 

参加学生の感想

総合領域総合デザインコース3年生 山本 桜さん
キャラクターやイラストを用いたデザインは日本特有のもので、
カタルーニャではそういったデザインはあまり見られないことを知りました。
カタルーニャの文化を発信する上で日本ならではのデザインでアプローチできたと思います。
実施期間中に学内だけでなく、地域の方がバラを持って歩いているのを見かけ、
多くの方にサン・ジョルディの日を発信できたことを実感しました。
このような企画をすることで、地域の方にとってもコミュニティスペース「結」が
「新しいことが知れる場所」だと思ってもらえると嬉しいです。

イラストレーション領域メディアイラストコース3年 井上歩南さん
モニカさんに私のイラストを喜んでもらえたことで、
海を越えても私のイラストを受け入れてもらえることを実感し、自信につながりました。
イラストパネルの展示では、メッセージが綴られたうろこによりドラゴンが彩られていき、
「結」に集うお客さんたちがパネルを通じてひとつになるように感じ、感動しました。

イラストレーション領域メディアイラストコース3年 竹谷茉弥さん
今回のイベントを企画するにあたって、モニカさんから現地のお話をたくさん聞かせてもらいました。
文化や街並み、豊かな自然、サンジョルディの日に対する人々の想い、
聞けば聞くほどカタルーニャは素敵な場所で、私にとっても特別な場所になりました。
その魅力をお客さんたちにも伝えたい!という想いでメンバーと共にいろいろなアイデアを練ったので、
このイベントを通して、お客さんたちに新たな出会いや発見を提供し、
カタルーニャの魅力を伝えることができていたらとても嬉しいです。

情報デザイン領域映像コース3年 下西優太さん
コミュニティスペース「結」として初めてアートエリアとカフェのフードがコラボした企画。
そのことで生まれた一体感こそが、「結」が人と人が集う場所になるきっかけなのかもと思い、
カフェが併設した「結」だからこそ出来るイベントだと感じました。
今後もカフェと連携したコラボ企画ができるともっと盛り上がりそうだと思いました。

参加学生(左から)
情報デザイン領域映像コース3年 下西優太
総合領域総合デザインコース3年 山本桜
イラストレーション領域メディアイラストコース3年 竹谷茉弥
イラストレーション領域メディアイラストコース3年 井上歩南

 

イベント概要

開催期間|4月23日(火)~4月27日(土)
開催時間|11:00~17:00(最終日は15:00まで)
場所  |成安造形大学 コミュニティスペース「結」(滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)
入場  |無料

コミュニティスペース「結」
WEBページ(大学サイト内): https://www.seian.ac.jp/about/communityspace/
Instagram       : https://www.instagram.com/seian_communityspace.yui/

●カタルーニャ州について

カタルーニャ州は、ヨーロッパを代表する観光地で地中海に面した750万人の州です。独自の文化や言語、歴史、そして美しい地中海の景観で知られています。

●共催

・カタルーニャ州政府 日本事務所
https://x.com/Catalonia_JPN

・team ViVida
https://www.vivida.jp/

・学校法人京都成安学園 成安造形大学
https://www.seian.ac.jp/

 

 

 

 

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