本学にて彦根総合高校 教員研修会を実施
2013年7月30日(火)8月19日(月)、本学にて彦根総合高校教員研修会を実施させていただきました。
学習者の意欲を喚起し、指導の狙いが達成できる授業のあり方の新たな糸口をみつけることを目的にされた研修会です。
本学教員が高大連携等で開講している授業を実際に体験していただきながら、これまでの体験談や表現や素材と学生を向き合わせる方法などもお話させていただきました。
「ドリームキャッチャーをつくろう」
ドリームキャッチャーはベッドの上に掛けることで、眠っている子供を悪夢から守ってくれる魔除けのお守りです。装飾品から私たちの生活や生活空間を再考しました。細かな作業を伴いますが、自分だけの素材や色彩の組み合わせにみなさん悩みながらも楽しんで制作されていました。
「写真表現の原点に戻ったワークショップ」
現在ではスマートフォンやデジタルカメラで容易に撮影できる写真。私たちにとって身近な存在になった写真ですが、カメラの発明までに人々がレンズを通してみた時の感動や、カメラを使わず印画紙に直接物を置いて感光させるフォトグラム技法の体験では、印画紙からイメージが浮かび上がってくる様子にみなさん感動されていました。
「カラー粘土で描く」
絵画を構成する色彩・マチエール・レイヤー・図と地といった要素をカラー粘土を用いた造形から学ぶ授業です。カラー粘土を紙の上でこねて色をつくる作業は筆で絵を描く行為とはまたまったく違う感覚を伴います。粘土を指先や手のひらを使って紙面に引き延ばしたり色を混ぜたりする作業を楽しみながら、最終的に完成した作品について話し合う時間ももちました。
「Tシャツへコラージュしよう」
様々な色彩や素材をもつ布を、白無地のTシャツにコラージュしていきます。単にデザインした服をつくるのではなく、「服はどこからが服なのか」を考えながら、直感的・感覚的に布を貼ったり裁断したりして、自らが思い描く服のかたちを制作していきます。
単に講義を聴講していただくだけでなく、実際に手を動かし、素材に触れる中で学ぶことの楽しさや喜びを体験していただけだ機会になれば幸いに思います。
この研修会を今後のご指導へ生かしていただけるものにしていただけましたら幸いです。