公開講座

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~地域文化のかたち-「風と土の工藝」にみる地域活動-

日程 2013年12月21日(土)  10:40~12:10
応募締切日 2013年12月6日(金)受付は終了しました
記号 【 キ】

講座内容

2010年から高島市では冬に、民間の人が企画してアートや、モノづくりに生きる人々の現場を巡り、人々が交流する催しが開催されています。今年で4回目を迎えるこの催しは、地域の農家や古民家の再生も含み、最近各地で開かれているアートイベントとは一味違ったプロジェクトになっています。そこに地域に根差した、独自の滋賀スタイルのアートイベントの可能性があります。その内容や目的を企画者の清水安治氏にお聞きします。

  • 「風と土の工藝」会場/画像提供:清水安治氏

講座概要

・講座名 〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~地域文化のかたち-「風と土の工藝」にみる地域活動-
・講座記号 【 キ】
・開催日 2013年12月21日(土)  10:40~12:10
・受講料 500円(当日受付にて徴収いたします) ※本学学部生および研究生は受講料無料
・場所 成安造形大学
・対象 中学生以上
・募集 150名
・応募締切日 2013年12月6日(金)必着 受付は終了しました
・講師 清水 安治 氏(滋賀県職員・一級建築士)
・対談 辻 喜代治 (本学教授・本研究所研究員)

講師プロフィール

清水 安治 氏(滋賀県職員・一級建築士)

1961年、滋賀県高島市生まれ。滋賀県庁職員として、滋賀県立大学「近江環人地域再生学座」の開設や半世紀ぶりとなる高校の木造校舎新築を地元産木材で造ることに関わるなど、地域資源を活かすことにこだわる活動を続けている。地元高島市では、地域の工芸作家の暮らしぶりと作品を住み開きする「風と土の交藝」を立ち上げ、高島の魅力を発信する。一級建築士。

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉
近江学は、近江という地域に固有の風土を改めて検証する学問です。芸術は個を深く掘り下げることで、人々の心を打つ普遍的な美や新しい価値観を生み出してきました。同様に、地域に固有の記憶が私たちの魂に共鳴し、未来に活かせる新しい価値観の発見につながる可能性もあります。 大量消費・大量廃棄型の暮らしをひたすら追い求めてきた20世紀後半の日本人は、同時に優れた素材や技術、豊かな暮らしの知恵や自然観を切り捨ててきました。物質的な豊かさを手に入れた私たちは、だが気がついてみると、大地から、地域から切り離されて、命との有機的なつながりを失いつつあります。 この50年間に私たちが失ったものに思いをめぐらせ、掘り起こすことは、単に懐かしい昔に戻ることを意味しません。過去の記憶を手がかりに、ごくあたり前のものの内にひそむ美しさ、かけがえのなさ、本来の豊かさを、未来に向けて再生することだからです。そしてそれこそ、地域学としての近江学がめざすものです。 文化とは人の営み、すなわち「暮らしのかたち」のことです。今年で3年目を迎える連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」は、地域の素材と向き合いながら、それぞれの活動や表現を通して独自のかたちと技を求め続ける5人の方々による講演と対談です。地域の風土がつくり出した、そこにしかないモノと心の統合された豊かな文化を、未来に向けていかに再生するか。ポスト3.11を生きる私たちの、新たな生き方につながる手がかりが見つかるに違いありません。
成安造形大学附属近江学研究所


受付は終了しました
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