公開講座

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~食のかたち -ローカルフード-

日程 2012年11月10日(土)  10:40~12:10
応募締切日 2012年10月26日(金)受付は終了しました
記号 【 カ】

講座内容

食を通して私たちの生き方や社会のあり方を見直す、ローカルフードと呼ばれる地域運動が世界各地に広がっています。大津市伊香立で有機無農薬のブルーベリーを栽培し、地域の食材を使ったレストランを経営する岩田康子氏は、農ある暮らしと食の地産地消を軸にしたコミュニティづくりを滋賀県各地で精力的に展開されています。自らつくり、ともに分かち合う、明日につなげる食のかたちについて語っていただきます。

講座概要

・講座名 〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~食のかたち -ローカルフード-
・講座記号 【 カ】
・開催日 2012年11月10日(土)  10:40~12:10
・受講料 500円(当日受付にて徴収いたします)※本学学部生および研究生は受講料無料
・場所 成安造形大学
・対象 中学生以上
・募集 150名
・応募締切日 2012年10月26日(金)必着 受付は終了しました
・講師 岩田 康子 氏 [(有)BlueberryFields紀伊國屋代表取締役]
・対談 大岩 剛一 (本学教授・本研究所研究員)

講師プロフィール

岩田 康子 氏 [(有)BlueberryFields紀伊國屋代表取締役]

(有)Blueberry Fields紀伊國屋 代表取締役。日本ブルーベリー協会副会長。NPO法人田舎のヒロインワクワクネットワーク理事。滋賀県環境審議委員。1984年ブルーベリーの栽培開始。96年「山のレストラン」、04年本学に「結 紀伊國屋」、07年高島市に「ソラノネ」開設。10年「関西財界セミナー賞輝く女性賞」受賞、「農林水産大臣賞」受賞、「グリーンツーリズム大賞」大賞受賞、11年「アグリフードEXPO輝く経営大賞環境部門」大賞受賞。

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉
「近江学」は、近江固有の風土を改めて検証する学問です。芸術は個を深く掘り下げることで、人々の心を打つ普遍的な美や新しい価値観を生み出してきました。同様に、地域に固有の記憶が私たちの魂に共鳴し、未来に活かせる新しい価値観の発見につながる可能性もあります。

大量消費・大量廃棄型の暮らしをひたすら追い求めてきた20世紀後半の日本人は、一方で優れた素材や技術、豊かな暮らしの知恵や自然観を切り捨ててきました。物質的な豊かさを手に入れた私たちは、しかし気がついてみると、大地から、地域から切り離されて、命との有機的なつながりを失いつつあります。

この50年間に私たちが失ったものに思いをめぐらせ、掘り起こすことは、単に懐かしい昔に戻ることを意味しません。過去の記憶を手がかりに、ごくあたり前のものの内にひそむ美しさ、かけがえのなさ、本来の豊かさを、未来に向けて再生することだからです。そしてこのことこそ、地域学としての近江学がめざすものです。文化とは人の営み、すなわち「暮らしのかたち」のことです。

今回の公開講座は、地域の素材と向き合いながら、それぞれの活動や表現を通して独自の「かたちと技」を求め続ける5人の方々による講演と対談です。地域の風土がつくり出した、そこにしかないモノと心の統合された豊かな文化を、未来に向けていかに再生するか。ポスト3.11を生きる私たちの、新たな生き方につながる手がかりが見つかるに違いありません。

成安造形大学附属近江学研究所


受付は終了しました
PAGE TOP