文化・経済フォーラム滋賀第3回総会が開催されました
「文化・経済フォーラム滋賀」は、滋賀県の文化振興を目指し、県内の文化、経済関係団体などが連携して発足した任意団体です。
「文化で滋賀を元気に!」を合い言葉として、文化振興に対する提言や、年1回の交流会、県内各地で行なう文化ビジネス塾や文化経済サロンの開催、地域を巻き込んで地域文化の活性化に取り組む個人や団体を表彰する「文化で滋賀を元気に賞!」の創設などに取り組んでいます。
本学からはフォーラムの代表幹事に木村至宏附属近江学研究所所長が就任し、地域連携推進センター職員がスタッフとして参画するなど「文化・経済フォーラム滋賀」の活動を積極的に支援しています。
この2月11日(月)には3回目となる総会が開催され、記念講演には簑豊(みのゆたか)氏が登壇されました。「Museum Change a City 〜文化が人をつくり、街を変える〜」と題しての講演中で、金沢21世紀美術館を運営されていた経験から、美術館で人を集めるためには単なる展示にとどまらず、様々な仕掛けを施し、多方面での話題づくりが必要で、かつ、地域の人々に愛されていなければならないなど、非常に興味深い実践例を紹介されました。
続いて、「文化で滋賀を元気に賞!」の表彰式が行われました。表彰式では、大賞はじめ各賞が発表され、5団体1個人に賞状とトロフィーが手渡されました。
休憩の後、第3回の総会が開催され、冒頭には嘉田由紀子滋賀県知事から挨拶がありました。続いて、木村至宏代表幹事が議長となり総会が進められ、規約の改正、役員の改選、平成24年度の事業報告・決算、25年度の事業計画案、予算案が審議されました。
その後、文化・経済フォーラム滋賀の提言発表がありました。提言の内容は「文化・芸術・ビジネスの見本市としての国民文化祭へ」というタイトルがつけられ、昨年の提言の中にあった「文化ビジネス」という動きに、見本市(メッセ)的な要素を加えた「文化ビジネスメッセ」、そしてその具体的な祭典として「国民文化祭」の開催へ向けての検討などが織り込まれています。
提言の最後に、
文化人と経済界が結びつき、地域文化を活かして地域の活性化に結びつくような「文化ビジネス」という活動に「見本市的な」機能が結びついた「大文化祭」が実現するとすれば、滋賀県の独自性が織り込まれた理想的な「国民文化祭」になるのではないか。そして、そのような「国民文化祭」が実現すれば、本当の意味で「文化で滋賀を元気に!」 することができるのではないか
と投げかけられました。
その後、場所を変えて、フォーラム会員の親睦・交流のための交流会が盛大に開催されました。