地域連携推進センター

「自然学」フィールドワーク、針江(はりえ)へ行きました!

2012.06.27

6月17日(日)「自然学」のフィールドワークの第二回目。12:30にJR湖西線新旭駅に集合し現在も湧水を利用した「かばた」で知られる針江へ行きました。

新旭駅から約15分程度歩いたところの針江公民館より「針江の生水ボランティア」の石津さんにご案内いただき、約2時間あまり散策しました。
ここは一つの湧水をみんなで大事に使っているのではなく、一家に一つ「かばた」と呼ばれる湧水での水場があることに学生たちは驚いていました。
とうふ屋さんの外かばた、お寺の狐狸のかばた、など見せていただいた後、この地区で古くから漁業を営んでこられた田中さん宅の「内かばた」も見せていただきました。田中さんのお話しされる中で印象的な言葉がありました。
「ある日一緒に暮らしてるかばたのコイが死によったんや?上流の方でだれか毒をながしよったんや!」とはなされ、学生たちは一瞬驚きました。
おそらく洗剤か工場の汚水が上流から流されたのであろうことはすぐに想像がつきましたが、田中さんは人間の立場で考えているのではなく、コイや周囲の草花と同じ自然と共存する立場から言葉を発せられていました。

その後、水を汲んだり、飲んだりしながらのフィールドアークが続き、最後に川島酒造を案内していただきました。ここでは主に地酒ができるプロセスのお話が中心でしたが、お酒をつくるには、やはり安定した水質の水が常に湧き出ていることが重要であることを知らされました。

針江のフィールドワークにおいて人間の生活から産業の発展にいたるまで全て水に帰って来ることに学生たちは気づき出したのではないでしょうか。
帰りの湖西線から琵琶湖をみつめながら「滋賀県はまるで水でできているみたい!?」呟いた学生さんの一言が印象的でした。

次回のフィールドワークは一旦個人ひとりで調べた後、7月8日(日)比良山系の打出山山頂近くに湧き出る「天命水」を訪れる予定です。

石津さんの案内に耳を傾ける学生

かばたで水を汲む学生

湧水

とうふ屋さんのかばたを見学する学生

田中さんの内かばたを見学する学生

川島酒造の湧水を汲む石川亮非常勤講師

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