【概要】 ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジとの国際学術交流プロジェクト

2012.03.17

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成安造形大学&ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ
国際学術交流プロジェクト『自然学|SHIZENGAKU』
成安造形大学は英国ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジとの留学協定を締結しています。今回は学術交流においても連携を深めていくこととなりました。 このプロジェクトはその第一弾として企画されたもので、ゴールドスミス・カレッジ音楽学部の協力を得て、日英協同の研究チームを組織化し、日英の双方で展覧会や学術的イベントを開催するなどの活動を行うものです。総合テーマは「自然学|SHIZENGAKU」とします。活動期間は、2012年度~2013年度の約2年間の予定です。
なお、このプロジェクトの内容は、成安造形大学附属芸術文化研究所の研究テーマとしても認定されています。

今世紀の最も大きな問題は地球環境の問題です。それは人口爆発に起因する食料、水、エネルギー、環境破壊等の問題に他なりません。自然は人間存在の基盤であり、生成の契機です。
人間社会が自然の力を損なうようであれば、人類は存続できません。そのような価値観に貫かれた社会作りが国際的に急がれるのは、周知の事実です。 そのような状況において我々が提案できるのは、「芸術」におけるグローバルなテーマとして「自然」を語ることです。そして、西洋近代が生み出した制度である芸術の論理的基礎である「美学」を、「自然」をキーワードとして新しく組み替えていくことです。

「自然学|SHIZENGAKU」は、21世紀における自然認識や芸術と自然観の関係を掘り下げ、新たな自然美学の構築を目指すものです。それは東西の文化、すなわち欧米とアジアが共有するべきテーマであり、グローバルな時代の新しい美学のための研究です。このプロジェクトの成果から、日英の自然観を基盤としながらも、それぞれの美意識の主張にとどまらない、世界美学を模索するための提案の契機を見いだせればと考えています。

プロジェクトのコアメンバーは下記の6名ですが、できるだけ多くの研究者や学生に参加していただく事を期待しています。

代表研究員:
岡田修二(成安造形大学教授 絵画)

共同研究員:
山本和人(成安造形大学准教授 宗教学・哲学)
泊博雅(成安造形大学教授 メディアアート)
南琢也(成安造形大学准教授 メディアアート・グラフィックデザイン)

客員研究員 :
ジョン・レヴァック・ドリヴァー (ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部上級講師 フォノグラファー・エレクトロニック音楽作曲)
アンソニー・プライアー (ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院音楽学専攻ディレクター 美学・音楽学)
松本直美 (ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部アソシエート講師 音楽歴史学)
要真理子(大阪大学招へい准教授・成安造形大学非常勤講師 美学・芸術学)
廣瀬浩司(筑波大学准教授 哲学)
松嶋健(京都大学人文科学研究所研究員 人類学)
三脇康生(仁愛大学大学院教授 精神医学・美術批評)

このプロジェクトは、Daiwa Anglo-JapaneseFoundation(大和日英基金)の国際学術交流プログラムに応募した結果、Daiwa Foudation Award(大和基金賞)を受賞しています。
大和日英基金 http://www.dajf.org.uk/

なお、日本展は滋賀県立近代美術館にて夏期の企画展として開催されます。本学は滋賀県立近代美術館と協力提携関係にあり、今回このプロジェクトの内容が連携事業として滋賀県立近代美術館の企画展のコンテンツとして採択されました。関連イベントも多数開催予定。

ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジWEBサイト内自然学のご案内
http://www.gold.ac.uk/news/homepage-news/title,33366,en.php

プレ・シンポジウム&交流会
会   期: 2012年4月20日(金) 17:00~20:00
会   場: 成安造形大学 カフェテリア「結」

日本展:「自然学|SHIZENGAKU」―来るべき美学のために―
会   期: 2012年8月11日(土)~9月23日(日)
会   場: 滋賀県立近代美術館 企画展示室
出品作家: 石川亮 宇野君平 岡田修二 木藤純子 ジョン・レヴァック・ドリヴァー ソフトパッド
西久松吉雄 馬場晋作 真下武久

第1回国際シンポジウム
日   時: 2012年8月11日(土)
会   場: 滋賀県立近代美術館 講堂 英国展 (予定)
日   時: 2013年3月
会   場: 英国ゴールドスミス・カレッジ、その他にて

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