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教育連携推進センター

アルテ京都研究事業 御所東小学校図工展開催

2021.04.12

今年度、本学ではアルテ京都研究事業(※1)として御所東小学校との連携を進めています。
研究内容は御所東小学校で3月に開催された図工教科の成果展である『図工展』を通して、読解力の4 つの力(課題設定力・情報活用力・記述力・コミュニケーション力)の特に、情報活用力とコミュニケーション力に重点を置き、鑑賞の要素を視点にして異年齢集団での対話を通した学び合いや高め合いを図るというものです。

過去に開催された図工展では、児童が自らが制作した平面・工作の作品を1・2学年、3・4学年、5・6学年に分けてオープンフロアに展示されていましたが、小学校の先生と議論していくなかで、展示場所を学年で区切るのではなく、2階を「色のフロア」、3階を「形のフロア」、4階を「材料・用具・動きのフロア」というテーマを決めて展示することになりました。児童には、自分の作品について見てほしいポイントから、どのフロアに置くかを選んでもらうことにしました。校長先生からお話を聞くと、自分の作品をどのテーマに入れるか、児童は何度も各フロアに行って悩む姿があったと言います。このような”作品をどう見せるか”という作品との対話は、これまでなかった活動だったとのことでした。

また、展示作品を鑑賞しながら作品の見るポイントや指導方法などをテーマに教員研究会も行いました。テーマ別に分けて展示したことで、これまでの展示では見えない本人の作品に対する気持ちが見え、「この児童はこの作品に対してこんな風に思っていだんた」と改めて作品制作する動機や意図が感じられたことが良かったと思います。

図工展では、異学年の様々な作品に触れる機会を作るという取り組みとしてこれまでも近隣の小中高校の生徒作品も展示されています。今年度は京都御池中学校、銅駝美術工芸高校、本学の生徒・学生の作品も展示されました。今年度はコロナの影響もあり、作品を展示するだけの関わり方になりましたが、研究目的である異年齢集団での対話を通した学び合いや高め合いを進めるためにも、今後は作品を通した交流の場をつくることが課題となりました。

写真は御所東小学校での本学学生の作品展示の様子です。

<御所東小学校図工展>
期間:3月9日(月)~12日(金)
場所:御所東小学校
本学出品学生:林 真莉乃(美術領域 洋画コース)
       出口 陽菜(総合領域 総合デザインコース)

<関連webページ>
『御所東小学校 図工展のお知らせ』
※1 アルテ京都についての詳細は下記URLよりご覧ください
http://kyoto.artandhandicraft.net/

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