公開講座

〈連続講座 「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~受け継ぐかたち①-彦根仏壇・株式会社井上-

日程 2013年7月20日(土)  10:40~12:10
応募締切日 2013年7月5日(金)受付は終了しました
記号 【 エ】

講座内容

江戸期、彦根藩時代から続く彦根仏壇。旧中山道高宮宿より北西へ、彦根城下を目前に七曲がりと呼ばれる通りに位置する彦根仏壇街。そこで仏壇店を営む株式会社井上代表取締役井上昌一氏をお迎えし、当時から今に伝える家内制手工業「工部七職」のしくみや製造、洗濯、修復過程をお話しいただきます。またその技術を応用し、新しいプロダクト製品製造や他の伝統産業と連携したブランド開発、学生とのコラボレーションを行うなど仏壇仏具製造の伝統を活かしながら次世代への展開と展望を語っていただきます。

  • 金箔押しの仕事をする井上氏/画像提供:井上仏壇店

講座概要

・講座名 〈連続講座 「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~受け継ぐかたち①-彦根仏壇・株式会社井上-
・講座記号 【 エ】
・開催日 2013年7月20日(土)  10:40~12:10
・受講料 500円(当日受付にて徴収いたします) ※本学学部生および研究生は受講料無料
・場所 成安造形大学
・対象 中学生以上
・募集 150名
・応募締切日 2013年7月5日(金)必着 受付は終了しました
・講師 井上 昌一 氏(井上仏壇店 株式会社井上 代表取締役 )
・対談 石川 亮(本研究所研究員)

講師プロフィール

井上 昌一 氏(井上仏壇店 株式会社井上 代表取締役 )

1967年滋賀県生まれ。関西大学経済学部卒業後、井上仏壇店を継ぐ。2003年より彦根仏壇事業協同組合理事に就任、09年埋木舎(うもれぎのや)の駕篭の修復。同年株式会社井上を設立代表取締役に就任、11年彦根仏壇事業協同組合専務理事に就任。12年3月関西伝統技法倶楽部を立ち上げ、代表に就任するなど仏壇仏具から、多くのつながりを広げる活動を行っている。

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉
近江学は、近江という地域に固有の風土を改めて検証する学問です。芸術は個を深く掘り下げることで、人々の心を打つ普遍的な美や新しい価値観を生み出してきました。同様に、地域に固有の記憶が私たちの魂に共鳴し、未来に活かせる新しい価値観の発見につながる可能性もあります。 大量消費・大量廃棄型の暮らしをひたすら追い求めてきた20世紀後半の日本人は、同時に優れた素材や技術、豊かな暮らしの知恵や自然観を切り捨ててきました。物質的な豊かさを手に入れた私たちは、だが気がついてみると、大地から、地域から切り離されて、命との有機的なつながりを失いつつあります。 この50年間に私たちが失ったものに思いをめぐらせ、掘り起こすことは、単に懐かしい昔に戻ることを意味しません。過去の記憶を手がかりに、ごくあたり前のものの内にひそむ美しさ、かけがえのなさ、本来の豊かさを、未来に向けて再生することだからです。そしてそれこそ、地域学としての近江学がめざすものです。 文化とは人の営み、すなわち「暮らしのかたち」のことです。今年で3年目を迎える連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」は、地域の素材と向き合いながら、それぞれの活動や表現を通して独自のかたちと技を求め続ける5人の方々による講演と対談です。地域の風土がつくり出した、そこにしかないモノと心の統合された豊かな文化を、未来に向けていかに再生するか。ポスト3.11を生きる私たちの、新たな生き方につながる手がかりが見つかるに違いありません。
成安造形大学附属近江学研究所


受付は終了しました
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