公開講座

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~屋根のかたち-檜皮葺-

日程 2013年11月30日(土)  10:40~12:10
応募締切日 2013年11月15日(金)受付は終了しました
記号 【 カ】

講座内容

社寺などの伝統建築のなかでも、檜皮葺(ひわだぶき)や杮葺(こけらぶき)は格式の高い和風建築に用いられてきました。河村直良氏は三井寺や石山寺、西教寺、日吉大社など数多くの社寺において、そうした屋根葺替に携わってこられました。今回の講演では、河村氏が持続可能なエコロジカルな工法であると唱えられる檜皮葺や杮葺の技法について、伝統技術の継承や原材料入手における諸問題などにも触れながら語っていただきます。

  • 檜皮葺き替え工事現場/画像提供:河村社寺工殿社

講座概要

・講座名 〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉近江~屋根のかたち-檜皮葺-
・講座記号 【 カ】
・開催日 2013年11月30日(土)  10:40~12:10
・受講料 500円(当日受付にて徴収いたします) ※本学学部生および研究生は受講料無料
・場所 成安造形大学
・対象 中学生以上
・募集 150名
・応募締切日 2013年11月15日(金)必着 受付は終了しました
・講師 河村 直良 氏(株式会社河村社寺工殿社 代表取締役)
・対談 小嵜 善通  (本学教授・本研究所研究員)

講師プロフィール

河村 直良 氏(株式会社河村社寺工殿社 代表取締役)

1950年滋賀県生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒業、1級建築士。 檜皮や杮による、伝統建築の屋根葺替を家業とする河村家6代目で、現在(株)河村社寺工殿社代表取締役。公益財団法人全国社寺等屋根工事技術保存会会員。県内外各所の数多くの国宝、重要文化財建築等において、檜皮や杮による屋根葺替を行う。

〈連続講座「近江のかたちを明日につなぐ」〉
近江学は、近江という地域に固有の風土を改めて検証する学問です。芸術は個を深く掘り下げることで、人々の心を打つ普遍的な美や新しい価値観を生み出してきました。同様に、地域に固有の記憶が私たちの魂に共鳴し、未来に活かせる新しい価値観の発見につながる可能性もあります。 大量消費・大量廃棄型の暮らしをひたすら追い求めてきた20世紀後半の日本人は、同時に優れた素材や技術、豊かな暮らしの知恵や自然観を切り捨ててきました。物質的な豊かさを手に入れた私たちは、だが気がついてみると、大地から、地域から切り離されて、命との有機的なつながりを失いつつあります。 この50年間に私たちが失ったものに思いをめぐらせ、掘り起こすことは、単に懐かしい昔に戻ることを意味しません。過去の記憶を手がかりに、ごくあたり前のものの内にひそむ美しさ、かけがえのなさ、本来の豊かさを、未来に向けて再生することだからです。そしてそれこそ、地域学としての近江学がめざすものです。 文化とは人の営み、すなわち「暮らしのかたち」のことです。今年で3年目を迎える連続公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」は、地域の素材と向き合いながら、それぞれの活動や表現を通して独自のかたちと技を求め続ける5人の方々による講演と対談です。地域の風土がつくり出した、そこにしかないモノと心の統合された豊かな文化を、未来に向けていかに再生するか。ポスト3.11を生きる私たちの、新たな生き方につながる手がかりが見つかるに違いありません。
成安造形大学附属近江学研究所


受付は終了しました
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