小沢剛客員教授の授業が始まりました!
プロジェクト特別実習C3(小沢剛客員教授)の授業が始まりました。
昨年度の三井寺におけるプロジェクトに引き続き、今年も美術領域小沢剛客員教授のプロジェクト授業が始まりました。
今年度は「サイトスペシフィックアート研究」として授業が始まっています。授業の様子をここで紹介します。
11月1日(金)17時から生涯学習センターにて初回授業(小沢剛客員教授・岡田修二教授)が行われました。先ずは、小沢剛教授が見るサイトスペシィフィックアートの紹介がはじまりました。環境そのものを包括した芸術のパイオニアである1960年代のアメリカの作家、ロバート・スミッソンの紹介から始まり、落雷する際の光や轟音を観覧者が体験する作品を制作したウォルーターデマリア、1990年代頃、周囲の自然環境の中で見つけた自然物を素材として使用してその場で制作し写真作品として提示するイギリス人作家、アンディー・ゴールズワージーの紹介などがされました。
日本においては川俣正や西野達の作品の捉え方などが話されました。次に小沢教授自身の昨年の活動として、別府温泉での作品紹介がされました。地域の方々との連携など小沢教授独自のリレーショナルな制作法など垣間みることが出来ました。
成安造形大学では近くに雄琴温泉があります。今回は実制作には至りませんが、この地域を探索しながら、履修する学生自身の作品をこの場で発表すると仮定し、ドリームプランを計画する授業として取組むことになりました。
11月13日(水)フィールドワーク授業を行いました。13時おごと温泉駅に履修者の学生と地域の案合役として本学近江学研究所加藤賢治研究員が登場しました。
まずは旅館雄琴荘にておごと温泉旅館協同組合前理事長の榎様に雄琴温泉の歴史や観光の取組みなどお話いただきました。1914年法光寺の水を分析した後、温泉として発足したそうです。
その後、フィールドワークが始まりました。昭和40年代くらいに最盛期を迎えた特殊浴場のエリアや法光寺や那波加神社のある苗鹿地区、西近江路(北国海道)沿いを歩きました。北上していると使われなくなった温泉施設の跡地や80年代にできたであろうスナック、その近くには干し柿ノ並ぶ風景、しっとりとした空気の中に光輝く苔、顔の形に見える倉のひび割れ、などに気付きました。雄琴神社、重文阿弥陀像のある福領寺をまわり、最後に雄琴港周辺を散策してフィールドワークを終了しました。90分程度散歩道ながらもいろんな時代の文化層を感じることが出来ました。
今後は小沢教授とメールなどで交信しながら、12月中旬にプレゼンテーションを行いおます。地域の特徴をみながら、どれだけアイデアを広げられるかが焦点になるのではないでしょうか?どんなアイデアが出てくるか楽しみです。