地域連携推進センター

今森光彦客員教授による雑木林再生プロジェクト開始!

2011.10.30

写真家として国際的に活躍される今森光彦本学客員教授の担当科目であるプロジェクト特別実習(フィールドワーク)が10月30日スタートしました。
昨年から始まりましたこのプロジェクト。これは近世江戸時代から人々の生活とともに必要とされてきた雑木林を今見なおそうと活動を続けられている今森光彦客員教授がその再生を目的として企画されたプロジェクト授業です。
30日午前11時にJRマキノ駅にこの授業の登録者15名が集合。今森先生の案内がで先生が管理されている雑木林を先ず見学しました。現在の建築資材となる杉や檜(ヒノキ)ではなく、しいたけのホダ木や薪炭となるクヌギやコナラが整然と林立する雑木林に入り、今森先生の解説が始まりました。
そこには生物多様性の世界が存在し、人と自然が共存する姿を見ることができました。短い時間ではありましたが、カエルやトカゲ、蜂や蟻、キノコ類など様々な生物と出会うことができ、学生たちは初めての体験に満足そうでした。
昼食の後、場所を移してマキノ高原に入り、スキー場の一部を雑木林として再生しようとする活動を見学するため元スキー場として賑わった山の斜面を訪ねました。
そこには、クヌギ、コナラ、エノキの苗木が均等に植えられ、雑木林の原型が出来上がっていました。次回の授業では、その回りに生える下草を刈る作業に従事します。この日は今森先生の他に、スキー場を管理される方にそこに住む動物(クマやシカ、イノシシなど)との共生の話などを聞きながら、自然の大切さを学びました。
次回は11月20日(日)。実際に雑木林の再生活動を地域の方々と共に行います。

雑木林の中でレクチャーを受ける学生たち


きれいに整備された雑木林


自然な形でできた腐葉土の感触を確かめる学生


腐葉土の中にいたヤスデを手に取る学生


熱心に雑木林につて語る今森客員教授


雑木林でアマガエル発見!


朽木に苔がむし、きのこが生える


臭(くさ)木の葉の匂いをかぐ学生


カナヘビというトカゲ


サワホダキの青い実


カマツカの赤い実


マキノ高原で雑木林再生についてレクチャーを受ける学生たち


クヌギ、エノキ、ナラが植樹されるマキノ高原の斜面


ススキに覆われた高原の斜面、次の授業ではこれらを刈り取る

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