日本画コース

Japanese-style Painting Course
subject

自然との対話から得た感動を
自分らしく表現する方法を追究する。

植物や動物、人、風景といった自然の諸々と向き合い、
鉱物や植物など自然素材でできた画材を用いて自由に表現するのが日本画の魅力です。
石を砕いての絵具作り、美術館や寺社めぐり、滋賀県やふるさとの風景の写生など、
歴史、素材、技法…さまざまなアプローチで日本画を探究。
基礎造形力を養い、豊かな表現力を育て、
そして、自らの表現方法を模索しながら社会へと発信します。

カリキュラム
1年次
ー 美術領域共通 ー

多様な表現にふれ、
基礎造形力をつける

目の前にある様々な対象を観察し素描することから始まり、「見ること」「描くこと」「作ること」を通して基礎造形力を養います。身近な対象に向き合う姿勢を育みながら、自分と自然や他者との関わりについて、絵画表現と立体造形の課題により「表現すること」をじっくりと学んでいきます。また美術史から主題や表現についてのレクチャーも行い、研究する大切さを確認します。
後期には日本画、洋画、現代アートの基礎を全て体験し、2年次からの専門コースへと導きます。

  • 日本画基礎

    日本画の導入として写生と日本画材に親しみ、日本画材による花の写生を集中的に行い、絵の具の作り方、筆の使い方、描き方の基礎を学びます。

2年次

身近なモチーフを素材に、
さらに日本画表現を広げる

植物や樹木と地面の写生から始め、作品を制作しながら日本画材の知識を深めます。そして鳥や動物など生き物の写生を通して、動く対象の把握につとめ観察力を磨きます。また、3年次の人物表現の作品制作に向けて、2年次より人体デッサンを行います。

  • 素材研究

    岩絵の具や水干絵の具、金属箔、和紙、筆、墨、膠など、日本画を描くための材料の歴史や扱い方を知ります。

  • 日本画研究

    おもに明治時代以前の日本画の表現と技法を研究します。また、紙本における古典技法を現代に生かす新たな表現を模索します。

3年次

身近な風景や人物描写の表現から
自らのテーマを設定した作品へ

滋賀県内やふるさとの身近な親しんだ風景を写生して作品に制作します。また人体デッサンや民族衣装のコスチュームデッサンを集中的に行い、作品にしていきます。そして各自のテーマを設定した自由制作を行います。

  • 各自のテーマによる制作

    各自が自由なテーマを設定し、100〜150号程度の大きさの作品を制作します。

  • 日本画研究

    日本画材と技法について考えます。自然石を砕いて絵具作りを行い、その絵具を使用して作品制作を行います。

  • 美術館鑑賞や写生研修

    美術館や古都の寺院巡り、写生研修を行います。

4年次

自らの表現方法を模索しながら
社会へ作品を発表する

作品制作を通して、自らの表現を深め社会に発信していきます。

  • 卒業制作

    4年間の集大成として自らの設定したテーマに基づく作品を制作します。

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TOPIC
専門性を高める「横断的な学び」<例>

日本画×他分野の学びで未来の可能性を大きく広げる。

例

他分野の学びを取り入れやすい成安の学び

社会と関わる「実践的な学び」<例>

岡山県牛窓神社の大絵馬を復元、文化財保護修復の一端を学ぶ。

岡山県瀬戸市にある牛窓神社から依頼を受け、大絵馬の復元模写を行う「牛窓神社絵馬復元プロジェクト」に取り組みました。絵馬は縦113cm、横185cm。弁慶が振るう薙刀(なぎなた)を牛若丸がかわす様子を描いたもので、江戸後期の作と考えられています。学生たちは江戸期の絵師の感覚や技を想像しながら細部まで色鮮やかに再現。完成した絵馬は、本学にて展示された後、牛窓神社に納められました。

社会実践の機会が多い成安の学び

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