洋画コース

Painting Course
subject

理論と実践の両面から
研究テーマを探り、自己を表現する。

基礎造形力を修得した後、西洋絵画の専門的なプロセスや技法、
画材などについて広く学び、表現の幅を広げていきます。
学生同士のディスカッションで自己を掘り下げるなど、
大学ならではの学びができるのも本コースの特長です。
理論と実践の両面から自身の研究テーマを探究し、
徹底した個人指導のもとで自らの作品を堂々と社会に発信できる力を養います。

カリキュラム
1年次
ー 美術領域共通 ー

多様な表現にふれ、
基礎造形力をつける

目の前にある様々な対象を観察し素描することから始まり、「見ること」「描くこと」「作ること」を通して基礎造形力を養います。身近な対象に向き合う姿勢を育みながら、自分と自然や他者との関わりについて、絵画表現と立体造形の課題により「表現すること」をじっくりと学んでいきます。また美術史から主題や表現についてのレクチャーも行い、研究する大切さを確認します。
後期には日本画、洋画、現代アートの基礎を全て体験し、2年次からの専門コースへと導きます。

  • 絵画基礎(鏡に写った自画像)

    鏡の中に写った自分とその周りの空間を描く課題。自分自身と存在している世界の関係を考えながら、じっくり描き込み描写力も養います。

  • 洋画基礎

    風景画制作を通して自身のものの見方や資質を探ると同時に、油彩画の基礎的な技法や材料についての考察を深めます。

2年次

洋画の基礎をしっかり身につける

西洋絵画の専門的な基礎を高めるために、まずはテンペラ画と人物画に取り組み、油彩画材料の基本的な取り扱いを学びます。そして古典技法(グリザイユ技法+ラズール技法)から油彩画の技術的な核心を学び、専門的プロセスを理解します。版画技法やドローイングの課題からは、版画ならではのプロセスを理解することや、絵画表現の持つ自由さと面白さを体験し、表現の可能性を広げます。また、今後の取り組みや進路について個別面談も行います。

  • 油彩による人体描写

    油彩による裸婦・着衣群像の課題制作を通して、西洋絵画の専門的基礎を高めると同時に人体の描写力を養います。

  • 古典技法による静物画

    古典技法(グリザイユ技法+ラズール技法)により油彩画の専門的なプロセスを理解し、スライドレクチャーなどから西洋絵画の成り立ちや問題点も考察します。

  • 版画技法(シルクスクリーン)

    版画技法の一つであるシルクスクリーン制作を行い、プロセスの理解と技術を修得し、絵画表現の可能性を広げます。

3年次

テーマを発見し方法論を拡張させる

各自の研究テーマを発見し、表現の幅を広げるための授業を行います。研究とはどのような行為なのかを理解した上での研究計画の立案や、現代芸術の表現の多様性を理解する課題、またドローイングや版画(銅版画・リトグラフ)の課題による技法や素材の検討を行い、理論と実践から自らのテーマを探ります。授業は学生同士のディスカッションやマンツーマン指導により進められ、同時に個人ブースで自由制作も積極的に行います。

  • 研究計画の立案とディスカッション

    研究とはどのような行為なのかを理解した上で、自己を掘り下げ、各自の研究テーマを模索し、ディスカッションなどにより様々な問題意識や価値観を皆で共有しながら考察します。

  • 個人面談とドローイング制作

    個人面談によって主題や表現について具体的な研究課題を考えます。その課題によるドローイングを数多く制作しながら表現領域の拡大を目指し、4年次の卒業研究に繋げます。

4年次

自己表現を確立し専門性を高め
社会に発信する

今まで取り組んできた研究を土台に、作品のシリーズ化と大型化をさらに進め、テーマの方向性の絞り込みと自己表現の確立を目指します。授業はゼミ形式で進められ、個々の研究に対しての徹底した個人指導と自主的、自律的な制作活動を通して、社会に発信できる力を養います。

  • 卒業制作

    4年間の集大成として、自身の研究テーマに基づき、構想から制作、発表までを計画性を持って進め社会に発信します。

NEXT
TOPIC
専門性を高める「横断的な学び」<例>

オリジナリティの追究や自身の作品プロデュースに活用。

例

他分野の学びを取り入れやすい成安の学び

社会と関わる「実践的な学び」<例>

地元の小学校をアトリエに、作品を作り上げていく様子を披露。

若手芸術家の育成支援を目的とする滋賀県の「学校にアートがやってきた!」プロジェクトに参画。本コースの学生たちが仰木の里小学校の空き教室をアトリエとして使用し、課題作品を作り上げていく様子を小学生に披露しました。子どもたちの斬新な意見を聞くなど、授業では得られない貴重な体験も。また、教職をめざす学生たちが小学生対象のワークショップにも取り組みました。

社会実践の機会が多い成安の学び

「学校にアートがやってきた!」プロジェクトの写真
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